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アニメ『ODD TAXI(オッドタクシー)』に学ぶこと。

 

『ODD TAXI(オッドタクシー)』というアニメにハマっています。

 

*2021年4月からテレビ東京で放映されていた深夜アニメで6月28日(火)に完結。

https://oddtaxi.jp

現在はネットフリックスにて全話公開中。

主人公は一暮らしの小太り中年タクシードライバー、

しかもセイウチ、というまったく映えない設定。

 

彼は淡々とタクシーを走らせる日々を送るのですが、

のってくるお客さんが、なぜか訳アリ人物ばかりで、

殺人や強盗などさまざまな事件に巻き込まれていきます。

 

セイウチの小戸川さんだけでなく、登場人物も全員動物。

 

援助交際疑惑のアイドル(ネコ)、バズりたい大学生youtuber(カバ)、

美人局にひっかかる借金まみれの清掃員(シロテナガサル)、

ソシャゲにハマるサラリーマン(ピューマ)、

こっそり盗みを働く看護婦さん(アルパカ)、といった面々。

最初はシニカルな会話劇が面白い大人アニメかと思っていたのですが

セイウチの小戸川さんのまわりで交差する人間模様が

絡みに絡まって、謎多きミステリーへと展開していきます。

 

しかし、みなさん何かしらをお抱えで、イタい、ツラい、暗い。

これが実写版だったら、見なかっただろうなと思うほどヒリヒリします。

でも、不思議と見ちゃう。見れちゃう。これは、

 

登場人物が「動物」

 

だから、なんだろうと思います。

人間の嫌なところ、未熟なところ、ドロドロしたところ、

ちょっとのぞいてみたいという人間心理ってあるじゃないですか。

でも、生々しいのは嫌。でも、かわいくデフォルメされた動物ならば、

客観的なれるから見れちゃう、という心理なのだと思います。

 

そういえば私の仕事でも、そういう事例がありました。

ひざの痛みを抱えた人向けのサプリメントのリーフレットです。

 

「ひざ痛いですよね?対策しましょう」と言わなきゃいけないのですが、

人間が言うと、生々しく、ちょっとしつこく感じてしまいますよね。

そこで「ひざ」を擬人化したキャラクターをつくって

「一緒にがんばりましょう」と伴走する企画に。

「歩ひざ王」という商品名にかけて、主人公の名前は「ひざお」くんです。

 

お金が欲しいとか、モテたいとか、ライバルに勝ちたいとか、

バズりたいとか、いろんな欲が交差する小さな社会のなかで、

人や損得に流されずに正義を貫いた小戸川さんのように

(見た目は真逆ですがスコセッシの『タクシードライバー』ぽさもあります)、

ひざおくんもひざの痛みを抱えるみなさんのために活躍してくれますように。

 

PERSON